• 憧れの空間を自宅に


    先日市内で着工したマンションリノベーションの様子をご紹介します。

    「深夜食堂のような、カウンターがある暮らしを」そんなご相談から、始まったこの工事。

    これまでは、壁で仕切られた独立キッチンでしたが、料理や食事の時間をなにより大切にされているお客さまが思い描いていらっしゃったのは、その壁を取り払った先にある、少し違う過ごし方でした。

    憧れの空間をご自宅に

    ご要望は、独立キッチンを開放的にして、居心地のいい居酒屋のようなカウンターを設けること。

    なかでも心に残っているのが、テレビ番組『深夜食堂』がお好きだというお話でした。

    夜遅く、暖簾をくぐった先にある小さなカウンター。

    マスターが黙々と手を動かし、常連の方がそれぞれの時間を過ごしている、「あの空気感を家につくれたら」とお話しいただきました。

    間取りの相談ではなく、「どんな時間を過ごしたいか」から始まる打ち合わせ。

    私たちにとって、これ以上に燃える依頼はありません。

    長い年月、そこに肘をつき、グラスや皿が置かれ、誰かと言葉を交わしてきた——そんな時間の積み重ねが、木肌ににじみ出てくるようなカウンター。

    『深夜食堂』のあのカウンターが持つ味わいは、一朝一夕にはつくれません。

    そのために、重要な役割となるカウンターの天板は、ピカピカの新品ではなく、味わいがある無垢材を採用することになりました。

    冬の製材所へ

    数カ月前の冬、お世話になっている製材屋さんの倉庫へ足を運びました。

    暖房のない倉庫は、外とほとんど変わらない寒さです。

    理想のカウンターに必要な板のサイズ、木のくせや反りの出方、どの板がカウンターに向いているかなど、製材所の方と相談をしながら選定が進められていきます。

    そうして選ばれたのは、道産ミズナラの一枚板。

    木目の流れや節の位置、無垢の一枚板には同じものが二つとありません。

    「この板にしましょう」と決まった瞬間から、他のどこにもない、この住まいだけのカウンターが生まれることになりました。

    いまはまだ、解体後の何もない空間ですが、そこにこの一枚板が据えられ、灯りがともり、椅子が並びます。

    暖簾の向こう側のような、あの特別な時間が、もうすぐこの住まいの当たり前の日常になる——そんなご家族の様子を想像しながら工事を進めています。

    道産ミズナラの一枚板がどんな表情を見せてくれるのか、完成の瞬間まで、ぜひお付き合いください。


    うちでも、こんなことができるかな?

    そう思われた方は、どうぞお気軽にご相談ください。

    間取り図がなくても、「こんな時間を過ごしたい」というお話からで大丈夫です。

    あなたの理想の暮らしを叶えるお手伝いができることを楽しみにしています。

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